はじめに
本日、統計検定1級の合格発表がありました。合格された方、おめでとうございます。科目合格の方も相当な訓練を積まれて受験されたと思います。お疲れ様でした。不合格の方、来年一緒に頑張っていきましょう。
自分は今年は受験すらできず、2年連続で土俵にも立てなかったのですが、来年こそは受験したいと思うので今回、残り11ヶ月の使い方と勉強の戦略を考えていきたいと思います。統計応用は医薬生物学を選択予定です。
目次
今までやってきたこと
統計検定準1級の勉強
統計検定準1級の勉強はそれなりにやってきた自信があります。
これらの記事にある内容は学習済みです。これは統計応用に少し生きてくると思います。数理統計はゴリゴリの計算問題が多いのに対して統計応用はちょっと変わり種の問題を出してくる印象があります。実際、統計検定準1級の時に調べましたが、1級と準1級では重複して出題されている分野も多くあります。
ただし、統計検定1級の統計応用に関しては最後の小問で数理的な解析を出題したりしてくるので、更なる統計数理の勉強は必要かなという印象です。また生存時間解析などは明らかに統計応用の方が難しいのでそちらも勉強しないとな、とは思っております。
統計検定1級の勉強
また、統計検定1級の勉強に関しても全くの未習というわけではなく、2020年の統計検定1級中止が発表されるまでは学習しておりました。
2020年11月の統計検定試験の中止について
— 統計検定(公式) (@toukei_kentei) September 1, 2020
2020年11月22日に実施を予定しておりました統計検定1級「統計数理」、1級「統計応用」、統計調査士、専門統計調査士を中止することといたします。
11月22日実施予定の紙媒体による統計検定試験はすべての種別で中止になります。https://t.co/fRoPEkCSL1
これが発表されたとき、すごく悲しかったのを覚えています。これを機にE資格を勉強しようという気が芽生え、それが現在にも少し生きているのでこの中止は全てダメだったというわけでもないんですが。
現在の進捗としては、久保川先生の現代数理統計学の基礎は8章まで演習問題を含めて全て解いています。
しかし、これの学習をしていたのが2020年の夏でそこから1年以上経過しているので再学習しないといけないな…という感じです。幸い計算に使用していたノートはあるのでそれを見ながらの学習になるかなと思っています。
弱点を見極め、対策を考える
さて、以上を見た上で出題範囲表から自分の弱点分野を考え、それぞれに対策を考えていきます。
統計数理
母集団と標本・ 統計量
十分統計量,ネイマンの分解定理,順序統計量
→久保川本、明解演習 数理統計で演習をする
検定法の導出
ネイマン・ピアソンの基本定理,尤度比検定,ワルド型検定, スコア型検定
→久保川本を解き直す
不完全データ
欠測(欠損),打ち切り,トランケーション
→これ、どうやったらいいか悩んでいます。いい方法あったら教えてください。
シミュレーション
モンテカルロシミュレーション,MCMC,ブートストラップ
→久保川本、PRML、久保本(緑本)をやる
ベイズ法
事前分布,事後分布,階層ベイズモデル,ギブスサンプリング
→久保川本、PRML、久保本(緑本)
統計応用
時系列解析
ARIMAモデル,状態空間モデル
→隼本、沖本本、北川本をやる
現行記事群を完成させることでアウトプットも並行する
生存時間と繰り返し測定
生存時間解析,繰り返し測定データの解析,カプラン・ マイヤー法,打ち切りデータ,LOCF,比例ハザード
→クラインバウム本、デビットホスマー本をやる、いつかは記事を書きながら実践的な勉強もする
というのを検討しています。
大まかな学習計画
ここまで自己分析ができたらあとはどう対策するか、時間をかけるかを考えることができます。自己分析ができずに計画を立てるくらいなら計画を立てずにがむしゃらにやった方がマシという経験則があり(n=1)、このくらい凝って自己分析をやってみたくなってしまいます。
さて、残り11ヶ月ですが、諸事情であと2ヶ月くらいはあまり勉強に割けないので残り9ヶ月を想定して考えたいと思います。
〜7ヶ月 時系列、生存時間解析の勉強をしてまとめ記事をアウトプットとして残す
〜5ヶ月 ベイズ、MCMCを勉強する
〜3ヶ月 久保川本を解き直す
〜2ヶ月 弱点を再発見して精査する
〜本番 過去問演習
という感じを想定しています。数理統計がある程度完成しているので余裕を持って勉強できるのが嬉しいです。自分は初回の数理統計の勉強に4ヶ月くらい費やしているので初学者の方はここに数理統計の勉強を追加して少し統計応用の勉強を減らすという感じになるかと思います。
おわりに
今日は来年の統計検定の受験戦略を考える記事を書きました。本来のこのブログの目的に帰ってきた気がして実家のような安心感を感じています。勉強の進捗についても少しずつ書いていこうと思っていますので、来年一緒に受験される方はともに頑張っていきましょう。