Syleir’s note

2020.4.1より統計検定やE資格の勉強の進捗を報告しています。統計検定準1級、E資格、G検定取得しました!当ブログへのリンクはご自由にどうぞ。

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日本メディカルAI学会公認資格に合格しました!

この度、日本メディカルAI学会公認資格を取得したので所感を書いていきたいと思います。

メディカルAI学会公認資格とは?

メディカルAI学会がキカガクと提携して行っている資格試験。

cbt-medical-ai.kikagaku.co.jp

決まった日時に会場で受ける一般的な資格試験と異なり、映像講座を受けて、その講座ごとに小テストを受ける。全ての小テストで満点を取る必要があり、これが意外と難しい。基礎編と応用編がある。主な内容は以下の通り。

基礎編

応用編

  • 画像処理・畳み込みニューラルネットワーク
  • 遺伝子情報の配列解析
  • モニタリングデータの時系列解析
  • MRI 画像のセグメンテーション
  • 血液の顕微鏡画像からの細胞検出
  • 法律、生命倫理、セキュリティ

どんな人にオススメ?

めちゃめちゃざっくりですが、

  1. pythonちょっと齧ってみたけど実際どんなことに使えるのかを知りたい人
  2. E資格レベルのニューラルネットワークは作れるけど具体的なフレームワークへの応用はまだまだって人(本講座ではPyTorchでの実装を勉強できます)
  3. 大学時代頑張ってきたことがあんまりなくて就活に書くことがない人
  4. 一般的な画像認識タスクとかはわかるけどどうやって医学応用していこうか悩んでいる人

て感じですね。

pythonはある程度書けるのが前提の講座ですが数式の扱い方から基本的に教えてくれるのでいわゆる「pythonチョットデキル」の状態でも受けて損はしないと思います。

またPyTorchでの実装を写経することになるので、本当にフレームワーク初心者の人、特にE資格修了したての方は本講座を通じてフレームワークのありがたみを知ることができます。苦労して書いていたコードがfit.って命令するだけで学習してくれるありがたみ、一生忘れないと思います。

そして、本講座は文部科学省後援資格ということなので一応英検などと同じ立ち位置です。履歴書に書くことができます。世間一般には知られていない資格なのでこの資格何?って聞かれますがそこからありもしないAIを頑張ったトークを頑張ることでAIできるっぽい凄そうな人という印象を与えることができます。なおガチプロが集う機械学習界隈に履歴書を持っていくのはやめましょう。ボコボコにされます。

最後に、画像認識、セマンティックセグメンテーション、配列解析、時系列解析など多岐にわたる分野のコードを見せてくれます。具体的にどんなコードが書かれているのかを知ることができ、また写経ですが自分自身の手で書くことである程度学ぶことができます。

実際どうだった?

実装はColab上でやるので特別な環境構築は不要です。自分の環境はM1 Macで環境構築が安定しておらず、Colabでバージョン指定しながらやる形式は助かりました。あとGoogleのつよつよGPUを借りれるのもありがたかったです。そういう基本的なColabの使い方とかもタダで教えてくれて良かったです。ただ、本講座の想定時間は基礎編12時間、応用編16時間と書いてありますが到底終わらなかったです。土日まあまあ費やして9日間かかりました。試験にハマって抜け出せなかったり、PyTorchのバージョン差に起因する誤差で小テストを突破できなかったり色々ありました。この辺は試験ができて間もないのでぼちぼち改善されると思います。

 

前提知識としてG検定とE資格は非常に役立ちました。

syleir.hatenablog.com

syleir.hatenablog.com

G検定では概念を、E資格では実装を学ぶことができます。ある程度これらを学んでおくと前提知識がある分ショートカットして学習を進めることができます。なんの前提知識もない状態でやるにはなかなか難しいかな?と思います。(例えばセマンティックセグメンテーションって何?とかFaster R-CNNってなに?となるようなレベル感の方には大変です。)ただ、この資格のためだけにE資格やG検定を受けるのは時間もお金ももったいないと思います。なので、応用編を受ける前に該当する範囲のG検定公式テキストを読み込むくらいでいいかなと思います。G検定公式テキストは読み物としても面白くオススメです。

この試験は合格してメディカルAI学会に入会してお布施をするとかっこいい認定証がもらえます。めちゃめちゃかっこいいんでオススメです。僕は就活の面接でドヤろうと思って持っていって無くしました。身分相応の見せびらかしをしなかった天罰だと思っています。見つけたら写真載せておきます。1万円もしたので心の底から探しています。

資格をとってみて

この学会は年に1回総会をやっていて、そこでは医療とAIの融合についても触れられています。非常にトピックが面白く、聞く価値はあります。歴史が浅いため、胡散臭いものからセンセーショナルなものまであって、己の審美眼を鍛えるのにも役に立ちます。この学会も学会内でAIコンペみたいなのやってくれたら盛り上がると思うんですけどね。最新知見を追えるって意味ではオススメです。なかなかジャーナルもバラバラで追いにくいのが実情なので国内だけでもこういう企画があるのはありがたいです。

またこの試験を通してPyTorchのありがたみを知ることができたので自分はつくりながら学ぶ!PyTorchによる発展ディープラーニングの学習を進めています。とても勉強になりオススメです。

あとやっぱり就活でアピールできたのもまあまあ良かったかなと思います。この資格自体は10日もあれば取れるのでE資格よりは簡単なんですけど、学生時代頑張ってきたことでAIをあげるときに公認ってあるの良くないですか?趣味の一環でも利用できるものはしたほうがいいと思います。

それではまた!適度に失踪しないように細々と続けていきたいと思います。