Syleir’s note

2020.4.1より統計検定やE資格の勉強の進捗を報告しています。統計検定準1級、E資格、G検定取得しました!当ブログへのリンクはご自由にどうぞ。

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【所感】統計検定準1級のCBT実施が公表されました

タイトルの通り、統計検定HPより統計検定準1級のCBT実施が公表されました。

www.toukei-kentei.jp

 

主だった従来形式のPBTと新形式のCBTとの違いは、

  • 部分記述問題、選択記述問題の廃止
  • 数値入力問題の新規出題
  • 試験時間の短縮
  • 合格水準の明確化
  • 受験料の高騰?

 

かなと思いました。

それぞれ見ていきます。


部分記述問題、選択記述問題の廃止

これはすなわち難化を意味します。統計検定の部分記述はサービス問題も多く、また選択記述についても分かる分野を解答すれば良かったため、従来試験での部分記述問題、選択記述問題は点の取り所でした。それがなくなるというのは稼ぎどころを失って相対的には難化するのではないかと思われます。

 

数値入力問題の新規出題

これについてはやや難化くらいでしょうか。おそらく今までの選択式問題の一部、また自由度などの部分が数値入力に変わるということでしょう。選択式問題では2択まで絞ってあとは運という戦略が取れましたがそれができなくなるというだけで、本質的な勉強をしないと受からない試験であることに変わりないので、大勢が崩れることはない気がしています。数値入力問題、丸め誤差で×もらうのが一番しんどい気がしています。どうするんでしょうか。

 

試験時間の短縮

これについては易化傾向な気がします。試験時間のうち、選択問題のどれを選ぶのかの吟味、記述の見直し、そして実際に解く時間を含めて、実際の試験では記述、選択記述に45分程度の時間をかけました。それがなくなり、選択式問題の数もそこまで従来試験と変わらないので、単純に1問に割ける時間は増えると思います。

 

合格水準の明確化

統計検定準1級の合格水準は従来は約6割と明示されていたのが、今回のCBT導入に伴い、「約」が消え6割となります。2級CBTでも6割で完全にスパッと切られているようなのでわかりやすくなりました。

実際の試験でははっきりとしたことは言えませんが、印象として得点調整があったか、6割より下に合格点ボーダーの設定があったように感じられます。それがクリティカルに6割で切られるというのはわかりやすい一方で情状酌量の余地がないドライな試験になりました。難化しても文句は言えません。

 

受験料の高騰?

統計検定2級ではCBT受験の方が会場受験よりも受験料が高く設定されています。
統計検定準1級ではまだCBT受験の受験料は公表されていませんが、会場受験の8000円より高くなることが類推されます。個人的には10000円以内にしてほしいところですが、、、

 

まとめ

いずれの試験にせよ出題範囲表は変更がないので、新形式でもあの膨大な出題範囲から出題されることは間違いありません。基本的な統計的手法を勉強していくという姿勢が新形式でも大事になってくるでしょう。

新形式の勉強を進める上での注意点を一つあげるとするならば、今までは選択記述問題に相当な偏りがあり、しかもその分野は選択式問題では出題が手薄でした。今後はその分野が選択式問題や数値解答問題にシフトしてくることが想定されますので、選択記述だからといって過去問をやらないということはせず、これが選択式で出るとすればどういう出題になるだろう?という視点を忘れないことが大事かなと思います。

 

最後になりますが、統計検定準1級の受験記を残してありますのでもしよければこちらから覗いていってください。

syleir.hatenablog.com